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既報の通り、スマートフォン専用放送NOTTVが、

来年2016年6月をもって、サービスを終了する事が明らかになりました。

 ※NOTTV – 「NOTTV」サービス及び「モバキャス」サービスの終了について

直接の理由は、ユーザー数の低迷によって事業継続が困難という

もっともらしい説明がなされています。

 

しかし、サービス開始当初から、

NOTTVにはおやっ?と思う点がありました。

それは、ドコモユーザーのみにしか見る事ができない事

既に、携帯会社を選ばずに楽しめるYouTubeニコニコ動画がサービスを開始しており、

人気を集めつつあった中でしたから、その疑問点はより際立つものでした。
NOTTV

敢えてその疑問点に回答するならば、

携帯電話シェア率トップのドコモでしたが、

当時新興勢力のソフトバンクの猛攻で、シェアを奪われつつありました。

オリジナルのコンテンツでユーザーの囲い込みを計る試みであったと言えます。

NOTTV

しかし、それはどうも後付けしか過ぎないようです。

いろいろなサイトにて当時の事情について紹介していますので、

おわかりの方もいらっしゃるかと思いますが、

電波利権に絡んだおつきあい事業と考える方が的を得ていそうです。

それは、なぜ、日本でなかなかNetFrixの様なサービスが

生まれてこないのかという疑問の回答とも言えるかもしれません。

NetFrix

日本の電波事業は、総務省が監督官庁です。

その方針は絶対とも言えるでしょう。

異を唱えようものなら、免許を剥奪されかねません。

総務省

今回のNOTTVが放送に使用する電波は、

テレビの地上アナログ放送で使用していたものです。

デジタル放送に切り替えた後の、具体的な利用方法がまだ定まっていないのです。

そこで、ドコモがNOTTVを立ち上げて、その先達となった訳です。

これでは、ドコモが損しているようにしか見えませんね。

docomo

しかし、違います。

携帯の電波の周波数の中で繋がりやすいと言われる

プラチナバンドの割り当てで、

ドコモは優遇されているからです。

まさに、損して得取れのことわざ、そのものです。

 

兎にも角にも、この世の中は一筋縄ではいかない事を

改めて思い知らされるニュースでありました。

 

では、また。

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