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Appleユーザー、今昔物語:その376 Apple vs FBI~プライバシーはどこまで守られるべきか?株式会社K.S.D.

今、携帯電話業界が固唾をのんで見守っている案件があります。

 

その案件とは、ある銃乱射事件の捜査の為FBIAppleに対して、

犯人が使用していたiPhone5cのデータ解析を要求している件です。

FBI

Appleからの自発的な協力が得られない為に、

FBIは、アメリカ合衆国連邦裁判所へ捜査協力に応じるように申請。

連邦裁判所から、Appleに対して協力するようにとの命令が出ているのです。

 

ご存じの通り、Apple顧客データの管理について、とても慎重な扱いをしています。

iOS8以降、Appleは自社サーバーにおけるユーザーの暗号化キーの保存を止めました。

つまり、Apple自身でさえ、顧客のデータに容易にアクセス出来ないようにしています

CEOティム・クックは、Webサイト上からメッセージを発表し、

この裁判所命令を拒否する姿勢を明らかにしています。

Apple – A Message to Our Customers(お客様へのメッセージ)

この一件を受けて、ホワイトハウスの報道官がコメントを出す騒ぎに発展しています。

「必要なのは、この事件で使用されたiPhoneのデータだけ。

iPhoneにバックドアを設けてくれと要請しているわけじゃない」と。

ホワイトハウス

しかし、そうでしょうか?

この1件がもたらす影響は、この1件ではすまないでしょう。

他の事件での捜査でも、こうした協力要請が出てくるでしょうし、

iPhoneが使用されている各国からも、同様の要求がなされる事になるでしょう。

 

事件捜査に協力することはもちろん大事な事です。

しかし、その協力を行う事で、ユーザー全体との信頼関係を損なってしまう。

その意味でAppleの姿勢は正しい事だと思います。

 

ただ、これがテロリストや戦争に繋がるような重大な事件であったら、どうでしょうか

その場合、同じように考えられるでしょうか?

この一件は、私たちに個人のプライバシーはどこまで守るべきなのか?という問題を

突きつけているようです。

 

では、また。

 

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