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Appleユーザー、今昔物語:その139 サファイアガラスをめぐる攻防 | 株式会社K.S.D.昨日のブログでも少し触れましたが、

サファイアガラスの生産をめぐっての、

AppleGT Advancedとのやりとりは、興味深いものです。

 

当初、GT Advancedは、サファイアガラスの自社製造を目論むAppleに、

製造用の溶鉱炉を販売するのを目的にしていました。

溶鉱炉

溶鉱炉

ここで最初のミスが起きます。

Appleが、サファイアガラスの自社製造から、完成品の購入へと方針を変え、

GT Advancedにサファイアガラスの製造を依頼してきたのです。

この時点で、GT Advancedが深入りしていなかったら、

会社を倒産に追い込む事は無かったかもしれません。

 

しかし、彼らは、その要求をのみ、

GT Advancedは、サファイアガラスの製造を行う事になりました。

これが第2のミスです。

皆さんご存じのように、Appleは1つ1つのパーツに対しても、

高い品質である事はもちろん、コストにも厳しい要求を求めてきます。

それ故、自社の実力以上の事を請け負う場合、高いリスクを伴います。

GT Advancedは、ここでしくじってしまいました

 

まず、ディスプレイ用に加工する前段階として、

大きなサファイアの結晶を製造するのですが、

Appleとの契約を満たすレベルのものを、なかなか作れません。

サファイアグラス

サファイアグラス

不幸は続きます。何とか用意できたサファイアの結晶を、

現場のミスで破棄してしまうのです。

結局、最終的にAppleに納品できた数は、契約数の10%程度という事態に。

サファイアガラス・ディスプレイサンプル

サファイアガラス・ディスプレイサンプル

この燦々たる結果に、Appleもサファイアガラスの採用を諦める事となりました

 

その後の成り行きは、お分かりの通りです。

GT Advancedは破産に追い込まれてしまうのです。

Appleのとの契約を成し遂げ、自社の発展をと目論んだ夢は、

あえなく終わってしまいました。

 

今回の件、Appleが力に任せて、

GT Advancedに無理を強いたのではと言われていますが、

GT Advanced側にも、目論見の甘さがあったと言えるでしょう。

自社の製造能力を見誤らずに、Appleと交渉を続けていたなら、

違う結果もあったかもしれません。

 

では、また。

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